短編映画「いただきます」
Lead — 書き出し
食卓のあいさつが、いちばん言えない言葉になる日がある。
Background — この一本が生まれた場所
クライアントワークではなく、自分たちで企画から公開まで背負った短編映画。ポスターに置いた一文は「それは、『あいしてる』の隣にある言葉。」——毎日口にする「いただきます」を、家族の物語の真ん中に置き直した。
On Location — 現場から
短編映画は、削る仕事だ。説明の台詞を足すのではなく、食卓の湯気や、箸を持つ手の間合いに語らせる。商業案件で磨いた段取りを全部持ち込みながら、納品先のいない一本だからこそ、最後の一秒まで自分たちの基準で詰めた。
Behind — 制作の思い
映像制作会社が自主映画を作る理由は、腕試しではない。「作品性」という言葉を、クライアントに約束する前に自分たちへ課すためだ。この一本が、うちの基準になっている。
それは、「あいしてる」の隣にある言葉。